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長 幾朗(ちょう・いくろう)
早稲田大学理工学術院国際情報通信研究科、表現工学科教授
美術博士(東京芸術大学)

米国政府の招聘プログラム等により訪米、各地の大学、研究機関等のコンピュータによる研究と利用状況について調査、および米国での講演や客員講師としてレクチュアを持つ。美術・デザイン領域における視覚表現理論と制作技術の研究、およびコンピュータメディアやインターネット等における非空間情報の可視化や様々な感覚デバイスを応用したデザインシステムの研究と開発に取り組む。著書に『メディア・レボリューション』、『インターメディア』(編共著)他

メディアデザイン研究

本研究の前期においては、これまでの美術・デザインの表現技術とその形態について、そして今日のコンピュータメディア等の動向とその課題を検証します。後期においては、バリアフリー、ノンヴァーバルデザイン等の概念を基幹として、ヒューマンセンタード・デザインの現状とその概念について考察します。今日の美術・デザイン表現は、不可視の構造を持ち自然な感覚を促す認知的な形態へと移行しつつあります。つまりは、今日の状況が過度に人工的な環境ゆえにむしろ直裁に感覚に訴えるデザインが求められているとも言えます。今日の美術・デザイン制作環境では、従来の表現や制作のプロセスに加えて、特にコンピュータメディアの特性を生かした制作システムが研究されています。どのような美術・デザイン表現においても、ユーザビリティに優れたデザインと人との関係は、より良いインタフェースによって保たれます。本プロジェクト研究では、更に心理学や認知科学に依拠する概念や理論を応用する事により、適切な表現やそのシステムを提案する事を目指しています。

1)視覚表現、表現評価
 メディアデザイン、可視化表現、コンテンポラリーアート研究

2)システム構築、情報の構造化
 ユーザーインタフェースデザイン、ユーザビリティ・アクセスビリティ評価、デザインマネージメント

デザイン支援システム研究(レジブルデザインシステム)
今日のアートやデザインの表現は、従来の機械的な構造を顕わにしない、つまりは不可視の構造を持ち、より自然に感覚を促す認知的な形態に移行しています。現代の過度に人工的な環境において、レジビリティ(可読性)やタンジビリティ(触感)による、より読みやすく、分かりやすい、あるいは手触りの良いデザインが求められているとも言えます。また、今日のコンピュータメディアを用いたデザインシステムにおいても、従来の表現や制作のプロセスを実現する事に加えて、特にコンピュータメディアの特性を生かしたデザインやそのシステムが求められています。いかなるデザインや製品等においても、レジブルでタンジブルな感覚を促す形態、つまりは使い勝手に優れたデザインと人との関係は、より良いインタフェースにより保たれています。今日においては、心理学や認知科学に基づいた概念や理論をその表現に応用する事により、さらに適切なユーザビリティを生み出す事が試みられています。私たちの研究室は、これらの概念を基に研究に専念しています。

インタフェースデザイン研究
 いかなるデザインや製品等においても、レジブル、またタンジブルな感覚を促す形態、つまりは使い勝手)に優れたデザインの人との関係は、より良いインタフェースにより保たれています。今日はにおいては、心理学や認知科学に基づいた概念や理論をその表現に応用する事により、さらに適切なユーザビリティを生み出す事を試みています。

メディアアート研究
コンピュータや今日の様々なメディアの特性であるインタラクティビィティ(相互作用性)は、従来のアートやデザインの形態に留まらず、その制作や手法までも大きく変えようとしています。また、これらは情報の在り方や、私たちのライフスタイルや環境の再認識にまで至っています。メディアアートとは、従来の芸術表現に加えて、より様々なメディアに形を変えて浸透して行く存在を指しているとも言えます。

コンテンポラリーアート研究
現代の芸術は、社会や大衆をターゲットとして、さらにそのプロパガンダの力を強めてきたとも言えます。ひとつは、時代における制作素材や材料の質の向上や豊富さによるmixed mediaやcombine art(複合表現芸術)のようなそれぞれの表現領域を超えた試みが始まります。また、印刷技術の向上に加えて、テレビジョンや映像によるメディアの拡大が相乗効果を及ぼしています。このようにして、現代の芸術はその表現技術に留まらず、その表現概念のコンセプチュアルな面を強調するようになります。これらの状況や関係を読み解く事は、メディアの行方を理解する上でも重要でしょう。

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